恋愛ケータイ小説倶楽部
「こりゃ、みきちゃんも大変だな〜」


「そ、だね」


「あ!!」


沙也加が急に大声を出すもんだから、思わず肩をビクつかせてしまう。


「な、なに?どーした?」


「タオル、瀬戸くんに返すの忘れてた〜!」


沙也加を見ると、なにやら見慣れないスポーツブランドのタオルが首にかかってあった。


「ちょっと返してこよっと」


そう言って少しウキウキしながら腰を上げる沙也加。


「はいはい、行ってらっしゃいー」


そんな沙也加を私は手を振りながらあっさりと見送った。


何かと理由をつけて、瀬戸くんのとこに行きたいのかな?とかって思ったり…


両想いっていいな。


なんて思ったり。

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