恋愛ケータイ小説倶楽部
「俺が小説の書き方、教えてやるよ」


「……………へ?」


なに?


なんかこの人、私の聞き間違いじゃなければ、今変なことを言ったような気がしたんだけど。


「だから、椎名は国語が出来ないし、書き方がわかんないんだろ?俺が書き方、教えてやるっていってんの」


確かに私は国語出来ないし、書き方をなんて全く分かっていない。

しかし、だからそれがどうして「俺が書き方を教えてやる」と言う発想に繋がるの!?


全くもって理解が出来ない!!


「いえ。本当に大丈夫ですから。あの……急いでるんでケータイ返していただいてもいいですか?」


「………あっそ」


すると、先生は今度はおとなしく私のケータイを差し出して来た。


……奇妙なほどあっさりしてるな。

まぁそんな興味があったわけでもないのかな。




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