恋愛ケータイ小説倶楽部
火曜日。


現在二時間目の現代文の授業中。


大川先生が夏目漱石の『こころ』を美声で音読している。

しかし。

私にとってそれはどうしても眠りの世界へ誘っているようにしか聞こえなかった。


……ウトウトしてきちゃった。


私はバレないように机に突っ伏し、ふと首を傾け右隣を見た。


私の席の左隣は…


実は長谷川くんなのだ。



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