恋愛ケータイ小説倶楽部
それから少しの間、沈黙が続く。

真剣な眼差しで私のあらすじを読む先生の横顔を見つめる。


そんなに長いあらすじを書いたわけじゃないんだけれど。

何て言われるのかな……

なんか…ドキドキしてきた。


「あの……どうですか?」


「…ん?あぁ」


その次に発せられる言葉に、私は全神経を集中させた。

少しこわいけど。

私は思わず怖さで目をギュッと瞑った。


「まぁ、いいんじゃない?」


「……え?」


「一応矛盾している点はないし」


どんな悪態をついてくるかと思っていたけれど、予想外にも褒めてきたから少し肩透かしを食った気分だった。


「あ、ありがとうございます」



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