恋愛ケータイ小説倶楽部
「脇役を除いて、主要人物は主人公の女子とそれを取り巻く2人の男子の3名でいくってことなんだよな?」


先生は私が作成したあらすじのレポート用紙から今度はキャラクター説明のレポート用紙に目を向けている。


「はい。……少ないですか?」


「いや、多すぎると収集がつかなくなるからちょうどいいと思うよ」


そうなんだ。

褒められて……少し嬉しかったする自分がいるのを感じた。


「あらすじ部分をもう少し掘り下げていく必要があるかな」


例えば、といいながら先生は立ち上がり国語科準備室にあるホワイトボードを私たちが座っているテーブルの近くに引き寄せた。


そして、マーカーを手に取り、キャップを開ける。


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