恋愛ケータイ小説倶楽部
第四章 私のクラスの王子様は
ーーーガタンゴトン……
今日も朝から満員電車に乗り込み通学中の私。
この前先生に言われたようにプロットをもっとしっかり立てることにしたんだ。
その作業を夜遅くまでしていたから、
最近は少し寝不足。
座席はもちろん既に埋まっているので、私はドア際に立ったまま少しあくびをした。
すると、電車が強めに揺れ、私の目の前にいたおじさんが前のめりになって私のすぐ左横に勢いよく手をついてきた。
その衝撃に私は思わず目を見開き、
目の前の近距離にいるおじさんを見つめた。
これは……
噂の壁ドン
ってやつではないですか。
それにしても
高校生になって一番密着した異性が
この禿げたおじさんって
ーーーー切なすぎるでしょ。
第四章 私のクラスの王子様は