恋愛ケータイ小説倶楽部
「そうかい?助かるね〜」


そう言って、お婆さんは笑顔を見せた。

私はお婆さんから荷物を預かり、持ち上げた。

そのキャリーバッグは見た目より重い。

私は前にもこのように通学途中に重い荷物を持ったお婆さんの手助けをしたことがあった。

ただその時は階段を下るのを手助けしていた。

上りは私の想像以上にきつかった。


でも、ここでやめるわけにはいかないし……


私は自分の持っている最大限の力を出す。


すると、私の手元がふと軽くなった。


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