恋愛ケータイ小説倶楽部
「熱はないみたいだけど……」


先生は椅子に座ったままぐるりと反転し、私の方を見てきた。


「もしかして恋煩い?」


「……え?」


「当たりかな?」


そう、古賀先生は優しく微笑む。


恋煩い。


って、恋をしている人がするものだよね。

この気持ちは本当に恋なの……?

しかも相手は先生だよ?

私は生徒で。

そんなの……ダメに決まってるじゃん。


「恋煩いなんかじゃないです。恋なんてしてないです。好きになっちゃ……いけないんです。」


なぜだろう。
自分でもよく分からないけど、なんだかそんな言葉たちが口から漏れる。


「どうしたの?彼女がいる人でも好きになっちゃったの?」


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