恋愛ケータイ小説倶楽部
「先生は……好きになってはいけない人を好きになったことはありますか?」


私の質問は古賀先生とって予想外だったようで目を丸くする。


「う〜ん……どうかな……?」


「………先生?」


「……あ、ううん、」


そう言ってまた私に癒しのスマイルを見せる。

さっき一瞬何だか暗い表情をしたような気がしたけど……


気のせいだよね……?


そして、恋の病の治療薬はとりあえずいっぱい寝ていっぱい食べることだと先生は言い、私はベッドに横にならされた。


その治療方法はあっているのか、謎だけれど。


保健室のベッドはお世辞にもふかふかとは言いがたく少し固くて冷たかった。


けれどもとりあえず寝不足だった私は先生と話したことでスッキリしたおかげか、横になった途端、深い眠りについてしまった。


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