恋愛ケータイ小説倶楽部
でも、そう人生甘くはなかったんだ。


「あれっ?でもこれって『ページの編集』………?」



ま、まずい。


まず過ぎる。



「かっ返してくだーーー」


「へぇ〜、椎名って」


私は奪い取られたケータイをまた奪い返すべく手を伸ばした。


しかし、長身の彼がケータイを持つ手を上へあげると私の手は届くはずもなく。


時すでに遅し。


そして、大川直人は私を見て、ニヤリと笑った後、一言こういい放った。



「ケータイ小説書いてるんだ」



私の高校生活、いや、人生?


終わった。


私のケータイ小説は


思った以上に呆気なく


そして突然に


バレてしまった。





第一章 ケータイ小説は突然に -完-

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