恋愛ケータイ小説倶楽部
「そうだ。椎名来週からテスト期間
だろ。だから来週から二回は一旦休みにしよっか」


「ええっ!」


すっかり忘れていたけれど、再来週から2年生になって初めての中間テストが始まる。

二回休み……ということは実質三週間空いてしまうってことだ。

この口実がなければ私と先生はホームルームと週二回の現代文の授業でしか会うことが出来ない。

それって、正直さみしい……


「どうした?もしかしてさみしいの?」


そう言いながら、口角を上げながら私の顔を覗き込んでくる。

その思ったよりも近い距離に、胸の鼓動が早くなる。


「べ、別にさみしくなんかないです」


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