恋愛ケータイ小説倶楽部
あぁ〜もう!

本当はさみしくてさみしくて仕方がないのに。

どうして……こんな天邪鬼なこと言っちゃうんだろう。


「そっか〜。俺はさみしいんだけどな〜」


「……え?」


そういいながら少し目を伏せてさみしそうな表情を見せる先生。


先生、それって本当……?

本気にしても……いいんですか?


「まぁ、でも仕方がない。学生は勉強もしっかりしないとな。
ってことで、現代文のテストの点数楽しみにしてるから」


うゔ…そうきたか。

そう言ってさっきとは打って変わって悪戯っ子のような笑みを浮かべる先生。

その表情をみるからにたぶんさっきの「さみしい」発言は……冗談。


って、なんか、私
完全に遊ばれてない!?


あぁ、でも


こういう意地悪なところも
なんかやっぱ好き……かも
って思っちゃう。


好きって思った瞬間から、
もう………
好きで好きでたまらなくなってるんだよね。


こんな些細なやり取りにも、
キュンとなってる自分がほんとこわい。


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