天然天使
敬は高咲のことを
"かなみん"
とか呼んでいる。
ちょっと気にくわないけど
高咲はまだ
敬のこと
"洲藤くん"
て呼んでるだし。
陽ちゃんってのが
特別みたいで
嬉しいから、気にしないようにしている俺。
「もう、かなみん可愛すぎ!」

「そんなことないよ。」

敬は突然
可愛いー!と叫びながら高咲を
ギュッと抱き締めた。
「す、洲藤…くん
苦しいってー。」
高咲は顔を真っ赤にしながら敬を押すけど効果なし。
まじ可愛い!
てか離れろ敬!

「だって俺
かなみんのこと
好きやし?」

「へ?」

敬の意外な言葉と
高咲の間抜けな声…




「敬まじか…?」

冷静に俺は尋ねてみるけど
敬はニコニコしたまま、

「まじー大まじー!」
と、語尾に音符マークがつきそうな勢いで叫んでいた。
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