天然天使
「え!?
あほにも冗談とか本気とかあるの!?」
―は?
「さっきの好きっていうのは
あたしのアホさ加減が好きってことなの!?」
―え、あの?
「そうなんだね!あたしも洲藤くんの
アホさ加減好きだよ!」
いや、自己解決しちゃだめでしょ!
「てっきりあたしラブの方の好きかと
思って焦ってたんだ!」
…そうだと思いますけど!
敬の方を見ると軽く落ち込んでいた。
どんまいだな。
後でジュースでも奢ってやろ。
「夏波!ちょっときて!」
「うん!じゃ、後でね!」
高咲が呼ばれたので
俺は敬を引きずりながら
大紀の所へ向かった。