天然天使

「大紀ー…。」


「見てた。敬どんまい。」


「どんまいじゃねえー…」


敬は大紀にすがりつく。
そんな敬から
"きもい近寄るな"と逃げる大紀。


「おまえら何やってんだよ…。」


俺はため息をつく。


「よし決めた!」


次はなんだよ。


「敬の決めた事なんだから
 ろくなことじゃねえな。」


正論をありがとう大紀。


「俺、絶対かなみんの彼氏になる!」


「へえ、…彼氏。」


シレッとそう言って大紀は
机においていた雑誌を手に取り
読み始める。


… かなみんの彼氏。


って


「彼氏!?」
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