朔旦冬至 さくたんとうじ ~恋愛日和~
翌日。
「そっか…
ついにというか…
やっとというか…。
でもホントよかったね。」
陽和は,報告がてら
美咲とランチを
楽しんでいた。
「ありがと。
美咲ちゃん。」
陽和は心からそう
思っていた。
周囲のサポートが
なかったら…
きっともっともっと
遠回りしていただろう。
そして…
あのとき…
小学生のころ…
美咲に対して持っていた
後ろめたい気持ちも…
今はすっかり…
いい思い出として
昇華された気がしていた。
「ひーちゃん…幸せ?」
「…うん」
そういって微笑む陽和を
美咲は心から祝福していた。
「ホント…でも
昔から,どう見たって
両想いだったのに…
ホントに長くかかったよね」
「え…?そ…
そうだった…の?」
陽和は驚いていた。
美咲は彼女らしく
にやっと笑って答える。
「そうよ。
悔しかったから
言わなかったけどね…
クラスみんなが知ってたよ。
朔ちゃんがひーちゃんのこと
好きだってこと」
「ええっ!!?」
「私は,ひーちゃんも朔ちゃんの
こと…好きだって
知ってたけど…」
「…う…うん…」
美咲は,予想以上に
驚いている陽和に対し
くすっと笑って続けた。
「だから,朔ちゃんは
モテてたけど…
みんなは,ただの
『ファン』って感じ…
だったよ…」
「そっか…」
「それに…ひーちゃんもさあ…
結構モテてたんだよ?」
「え?私?
それは…美咲ちゃんでしょ?」
「ううん,私は,
派手だったから表では
そう思われてたかも
しれないけど…
ホントにモテてたのは
ひーちゃんのほうだよ?
現に,公ちゃんは
何回もひーちゃんに告って
るでしょ?」
「ああ…でもそれは
公ちゃんだけだよ…」
「ううん,そんなこと
なかったよ…
まあ…今となっては
…だけどねえ…
ひーちゃん…
隙がなさそう
だったからなあ…」
隙…かあ…
陽和は以前に
芽衣子に言われたことを
思い出していた。
私の心に隙がなかったのは
きっと…朔ちゃんへの
凍った思いで
いっぱいだったから…
なんだろうな…
今はその思いは
解凍されて…
陽和の心を
温かく満たしている。
「でも,ホント幸せそうで。
あー…でも…」
「でも?」
「ひーちゃんでこれじゃあ,
朔ちゃんはもっと…
だろうなあ…」
「え?どうして?」
「だって…この間,
これから…って時でさえ,
朔ちゃんの顔は
デレデレだったもの…」
「え…も…もう…
美咲ちゃん…」
陽和は照れて顔を赤く
しながらも…
また幸せを噛みしめていた。
「そっか…
ついにというか…
やっとというか…。
でもホントよかったね。」
陽和は,報告がてら
美咲とランチを
楽しんでいた。
「ありがと。
美咲ちゃん。」
陽和は心からそう
思っていた。
周囲のサポートが
なかったら…
きっともっともっと
遠回りしていただろう。
そして…
あのとき…
小学生のころ…
美咲に対して持っていた
後ろめたい気持ちも…
今はすっかり…
いい思い出として
昇華された気がしていた。
「ひーちゃん…幸せ?」
「…うん」
そういって微笑む陽和を
美咲は心から祝福していた。
「ホント…でも
昔から,どう見たって
両想いだったのに…
ホントに長くかかったよね」
「え…?そ…
そうだった…の?」
陽和は驚いていた。
美咲は彼女らしく
にやっと笑って答える。
「そうよ。
悔しかったから
言わなかったけどね…
クラスみんなが知ってたよ。
朔ちゃんがひーちゃんのこと
好きだってこと」
「ええっ!!?」
「私は,ひーちゃんも朔ちゃんの
こと…好きだって
知ってたけど…」
「…う…うん…」
美咲は,予想以上に
驚いている陽和に対し
くすっと笑って続けた。
「だから,朔ちゃんは
モテてたけど…
みんなは,ただの
『ファン』って感じ…
だったよ…」
「そっか…」
「それに…ひーちゃんもさあ…
結構モテてたんだよ?」
「え?私?
それは…美咲ちゃんでしょ?」
「ううん,私は,
派手だったから表では
そう思われてたかも
しれないけど…
ホントにモテてたのは
ひーちゃんのほうだよ?
現に,公ちゃんは
何回もひーちゃんに告って
るでしょ?」
「ああ…でもそれは
公ちゃんだけだよ…」
「ううん,そんなこと
なかったよ…
まあ…今となっては
…だけどねえ…
ひーちゃん…
隙がなさそう
だったからなあ…」
隙…かあ…
陽和は以前に
芽衣子に言われたことを
思い出していた。
私の心に隙がなかったのは
きっと…朔ちゃんへの
凍った思いで
いっぱいだったから…
なんだろうな…
今はその思いは
解凍されて…
陽和の心を
温かく満たしている。
「でも,ホント幸せそうで。
あー…でも…」
「でも?」
「ひーちゃんでこれじゃあ,
朔ちゃんはもっと…
だろうなあ…」
「え?どうして?」
「だって…この間,
これから…って時でさえ,
朔ちゃんの顔は
デレデレだったもの…」
「え…も…もう…
美咲ちゃん…」
陽和は照れて顔を赤く
しながらも…
また幸せを噛みしめていた。