朔旦冬至 さくたんとうじ ~恋愛日和~
「さあ,早く寝ないとな。
明日は,早いよ?」
「え…でも,朔ちゃん
疲れてるんじゃ…?」
「いや,大丈夫。
それに,この旅行は,
どうしても明日じゃないと
だめなんだ。
陽和も疲れてるところ
悪いんだけど…」
「ううん…私は…大丈夫。
…わかった。
じゃあ,そろそろ」
「ああ…
ホントは…めちゃめちゃ…
陽和と愛しあいたいけど
今日は我慢する…」
「や…やだ…
朔ちゃんっ!!」
「そのかわり,明日は
覚悟しといて!
あんな顔…見せられたら
…俺…ホントは…
たまんないんだから…」
そういうと陽和は
顔を真っ赤にして
恥ずかしそうにほほ笑んだ。
明け方。
陽和は,時計を見た。
まだ,5時前だった。
隣に朔が寝ていて
強く抱きしめられていることに
ホッとする。
昨日は,心配疲れか,
ベッドに入ってすぐに
寝てしまっていた。
朔は,そんな陽和を見て,
ギュッと抱きしめながら
眠っていた。
「ん…陽和…?」
朔は寝ぼけながら,
陽和にキスをする。
「も…朔ちゃん…」
「ん~…陽和…
…好き…」
朔は,そういいながら
キスを続ける。
「や…ん…朔ちゃん…」
朔は,昨日の陽和の顔を
思い出すと…気持ちが
昂ぶってしまう。
「陽和…俺のこと…
好きか…?」
陽和は,朔がじっと
見つめるものだから
照れて顔を真っ赤にする。
「…うん…す…好き…」
「…俺も…
…陽和…大好き」
「…も~…朔ちゃん…」
朔が陽和の体をゆっくりと
愛でていく。
陽和は恥ずかしそうに
体をくねらせる。
「ふ…可愛い…
陽和…」
朔は陽和のおでこに
そっとキスをする。
「昨日さ,
橘…あ…例の骨折した生徒」
「あ…うん…」
「恋煩いだって言ったよな」
「ああ…うん…」
「なんかさ,彼女に
キスしようとしてから,
避けられてる気がするって」
「あ…そ…そうなんだ…」
「陽和,どう思う?」
「え?」
「そのさ,彼女っていうのも
俺のクラスの子なんだけど,
どちらかというと
大人しい,奥手そうな
子なんだよね」
「ああ…だから…
…私に聞いてるの?」
「あ…うん…」
朔はクスッと笑った。
陽和もそれを聞いて,
自分と似ていると思ったのか。
「私は,その子じゃないから
わからないよ…」
「ああ…だよな…」
「でも…私…はね…
私は…あのとき…」
「あのとき…」
2人には,「あのとき」
でいつのことか
すぐに通じ合った。
それは…朔が手の甲に
キスをした時。
「恥ずかしくて…
たまらなかった」
「ああ…」
「けど…
高校生とは少し
違うかもしれないけど…
…どうしたらいいか
わからなかった。
好き…だって…
気が付いちゃったけど…
なんかね…
…いけないことを
…しているようで…」
「いけないこと…?」
「そう…あのとき…
私は…そんな風に
思ってた…。
小学生だったから…
かもしれないけどね。
大人になったら
わかるんだけど…
なんとなく。
朔ちゃんが,
どういう気持ちで
キスしてくれたのか」
「…どういう…気持ち?」
朔は陽和の言葉を
不思議そうに繰り返した。
「『好きだからしたんだよ』
ってはっきり言われたら,
もやもやしなかったかも
しれない…」
「なるほど…ね…」
朔は納得したように
頷いた。
そして,昨日の自分の
アドバイスは,どうやら
的を射ていたようだと
安心した。
「だから…私…
朔ちゃんと…はじめて
ちゃんとキスした時は…
すっごく恥ずかしかったけど
…ただただ…嬉しかったの…。
だって朔ちゃん…
…私のこと…
好きだって…言って
くれたもの…」
そういって顔を赤らめて
笑う陽和を
朔は思いっきり抱きしめた。
「そうだよな…
恥ずかしがらずに…
…伝えないといけないよな。
言葉に出して。
陽和…好きだ」
「朔ちゃん…
…私…も…」
「陽和…」
「ん…?」
「ごめん…
…我慢できない…」
「え!?」
そういうと朔は,
陽和の体をさらに愛でていく。
陽和は,仕方ないなと
思いながらも,朔の愛を
思いっきり受け止めていた。
明日は,早いよ?」
「え…でも,朔ちゃん
疲れてるんじゃ…?」
「いや,大丈夫。
それに,この旅行は,
どうしても明日じゃないと
だめなんだ。
陽和も疲れてるところ
悪いんだけど…」
「ううん…私は…大丈夫。
…わかった。
じゃあ,そろそろ」
「ああ…
ホントは…めちゃめちゃ…
陽和と愛しあいたいけど
今日は我慢する…」
「や…やだ…
朔ちゃんっ!!」
「そのかわり,明日は
覚悟しといて!
あんな顔…見せられたら
…俺…ホントは…
たまんないんだから…」
そういうと陽和は
顔を真っ赤にして
恥ずかしそうにほほ笑んだ。
明け方。
陽和は,時計を見た。
まだ,5時前だった。
隣に朔が寝ていて
強く抱きしめられていることに
ホッとする。
昨日は,心配疲れか,
ベッドに入ってすぐに
寝てしまっていた。
朔は,そんな陽和を見て,
ギュッと抱きしめながら
眠っていた。
「ん…陽和…?」
朔は寝ぼけながら,
陽和にキスをする。
「も…朔ちゃん…」
「ん~…陽和…
…好き…」
朔は,そういいながら
キスを続ける。
「や…ん…朔ちゃん…」
朔は,昨日の陽和の顔を
思い出すと…気持ちが
昂ぶってしまう。
「陽和…俺のこと…
好きか…?」
陽和は,朔がじっと
見つめるものだから
照れて顔を真っ赤にする。
「…うん…す…好き…」
「…俺も…
…陽和…大好き」
「…も~…朔ちゃん…」
朔が陽和の体をゆっくりと
愛でていく。
陽和は恥ずかしそうに
体をくねらせる。
「ふ…可愛い…
陽和…」
朔は陽和のおでこに
そっとキスをする。
「昨日さ,
橘…あ…例の骨折した生徒」
「あ…うん…」
「恋煩いだって言ったよな」
「ああ…うん…」
「なんかさ,彼女に
キスしようとしてから,
避けられてる気がするって」
「あ…そ…そうなんだ…」
「陽和,どう思う?」
「え?」
「そのさ,彼女っていうのも
俺のクラスの子なんだけど,
どちらかというと
大人しい,奥手そうな
子なんだよね」
「ああ…だから…
…私に聞いてるの?」
「あ…うん…」
朔はクスッと笑った。
陽和もそれを聞いて,
自分と似ていると思ったのか。
「私は,その子じゃないから
わからないよ…」
「ああ…だよな…」
「でも…私…はね…
私は…あのとき…」
「あのとき…」
2人には,「あのとき」
でいつのことか
すぐに通じ合った。
それは…朔が手の甲に
キスをした時。
「恥ずかしくて…
たまらなかった」
「ああ…」
「けど…
高校生とは少し
違うかもしれないけど…
…どうしたらいいか
わからなかった。
好き…だって…
気が付いちゃったけど…
なんかね…
…いけないことを
…しているようで…」
「いけないこと…?」
「そう…あのとき…
私は…そんな風に
思ってた…。
小学生だったから…
かもしれないけどね。
大人になったら
わかるんだけど…
なんとなく。
朔ちゃんが,
どういう気持ちで
キスしてくれたのか」
「…どういう…気持ち?」
朔は陽和の言葉を
不思議そうに繰り返した。
「『好きだからしたんだよ』
ってはっきり言われたら,
もやもやしなかったかも
しれない…」
「なるほど…ね…」
朔は納得したように
頷いた。
そして,昨日の自分の
アドバイスは,どうやら
的を射ていたようだと
安心した。
「だから…私…
朔ちゃんと…はじめて
ちゃんとキスした時は…
すっごく恥ずかしかったけど
…ただただ…嬉しかったの…。
だって朔ちゃん…
…私のこと…
好きだって…言って
くれたもの…」
そういって顔を赤らめて
笑う陽和を
朔は思いっきり抱きしめた。
「そうだよな…
恥ずかしがらずに…
…伝えないといけないよな。
言葉に出して。
陽和…好きだ」
「朔ちゃん…
…私…も…」
「陽和…」
「ん…?」
「ごめん…
…我慢できない…」
「え!?」
そういうと朔は,
陽和の体をさらに愛でていく。
陽和は,仕方ないなと
思いながらも,朔の愛を
思いっきり受け止めていた。