朔旦冬至 さくたんとうじ ~恋愛日和~
2人きりになった
朔と由宇。
朔は肩に乗せた
由宇を見上げながら言う。
「由宇,どうだ。
ここさ…
お前の父さんが
好きだった場所だよ」
「え…おとうさん…?」
由宇には父親の記憶は
ほとんどない。
だけど写真で見る
父の顔は,いつも
笑顔だった。
「そうなんだね…」
由宇は,不思議と
嬉しそうな声でそう言った。
「ぼく,うれしいよ。
おとうさんがすきな
ばしょに,
だいすきなさくちゃんと
ひーちゃんといっしょに
これて」
「…そっか」
朔も,どこか
嬉しそうな声で言った。
「由宇…あのな…」
「うん」
「陽和と由宇と…その
3人で…家族になろうって
思ってるんだけどさ」
「かぞく?」
「ああ…。
もうさ,今でも
家族なんだけどさ…。
その…本当の
家族になろうって…
今日,陽和に言おうと
思ってるんだ」
「それって…」
「ああ…
陽和に,結婚を
申し込もうと…
思ってる」
「ほんと?
さくちゃん,ほんと?」
「ああ…」
由宇の嬉しそうな声に
朔はホッとする。
「うれしい!
さくちゃん,うれしい!
じゃあ,ひーちゃん,
さくちゃんのおよめさんに
なるんだよね?」
「ああ…,
陽和が,いいよって
言えばだけどな」
朔は困ったようにそういう。
「いいよってぜったいいうよ。
だってひーちゃん,
さくちゃんのこと
だいすきだもん」
「え…そ…そうかな…?」
朔は,照れながら
そう言った。
「もしね,ことわれれたら,
ぼくが,ひーちゃんを
およめさんにするから,
あんしんして,
さくちゃん!」
「はあ?
…もう…なんだよ,それ」
朔は笑いながら
由宇を見上げた。
「でもよかった。
由宇にオッケーもらえたから,
俺,頑張れそうだな」
「うん!
さくちゃん,がんばれ!」
「おう!」
由宇に勇気をもらって
朔は…意を決した。
朔と由宇。
朔は肩に乗せた
由宇を見上げながら言う。
「由宇,どうだ。
ここさ…
お前の父さんが
好きだった場所だよ」
「え…おとうさん…?」
由宇には父親の記憶は
ほとんどない。
だけど写真で見る
父の顔は,いつも
笑顔だった。
「そうなんだね…」
由宇は,不思議と
嬉しそうな声でそう言った。
「ぼく,うれしいよ。
おとうさんがすきな
ばしょに,
だいすきなさくちゃんと
ひーちゃんといっしょに
これて」
「…そっか」
朔も,どこか
嬉しそうな声で言った。
「由宇…あのな…」
「うん」
「陽和と由宇と…その
3人で…家族になろうって
思ってるんだけどさ」
「かぞく?」
「ああ…。
もうさ,今でも
家族なんだけどさ…。
その…本当の
家族になろうって…
今日,陽和に言おうと
思ってるんだ」
「それって…」
「ああ…
陽和に,結婚を
申し込もうと…
思ってる」
「ほんと?
さくちゃん,ほんと?」
「ああ…」
由宇の嬉しそうな声に
朔はホッとする。
「うれしい!
さくちゃん,うれしい!
じゃあ,ひーちゃん,
さくちゃんのおよめさんに
なるんだよね?」
「ああ…,
陽和が,いいよって
言えばだけどな」
朔は困ったようにそういう。
「いいよってぜったいいうよ。
だってひーちゃん,
さくちゃんのこと
だいすきだもん」
「え…そ…そうかな…?」
朔は,照れながら
そう言った。
「もしね,ことわれれたら,
ぼくが,ひーちゃんを
およめさんにするから,
あんしんして,
さくちゃん!」
「はあ?
…もう…なんだよ,それ」
朔は笑いながら
由宇を見上げた。
「でもよかった。
由宇にオッケーもらえたから,
俺,頑張れそうだな」
「うん!
さくちゃん,がんばれ!」
「おう!」
由宇に勇気をもらって
朔は…意を決した。