朔旦冬至 さくたんとうじ ~恋愛日和~
中村先生とわかれて,
陽和は改札口へ向かった。

 楽しかった。

 でも・・・中村先生
 なんであんなことを・・?

 私に合いそうな人って
 誰なんだろうか・・・。

 朔ちゃんのこと・・・
 何か聞いてみたかったなあ・・・。

 私と朔ちゃんが
 同級生で仲良しだったこと,
 先生はよく知っている
 はずなのに・・・
 どうして朔ちゃんのこと,
 何も話してくれないんだろう。

 朔ちゃんも・・・
 私のことなんて話してないのかな。

 そう・・だよね・・・
 興味ないよね・・・。

陽和はまた,
自分の心の中で
そう結論付けていた。

そんな風に思って,
陽和がプチへこみしているころ,
中村先生はハイテンションだった。

 うん!やっぱりそう!
 あの二人は,お互い
 思いあってるのよ!
 間違いないわ!

 さて,どうやって
 くっつけようかしら?

そんな風に思って
うきうきとしていた。
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