朔旦冬至 さくたんとうじ ~恋愛日和~
そのとき,陽和の
携帯が鳴った。
陽和は慌てて画面を見た。
メールの送り手は美咲だった。
”ひーちゃん!
緊張するのはわかるけど,
せっかくのチャンスを
無駄にする気?
朔ちゃん,鈍感だから
不安になってるよ?
しゃべらなくていいから
朔ちゃんの方見て,
にこっと笑って!!”
美咲のアドバイスを見て
陽和は苦笑した。
美咲のメールの内容も
さることながら・・・
こんなアドバイスをされてしまう
今の自分の状況が
情けなく思った。
陽和はぐっと自分で
握りこぶしを作って気合を入れた。
そーっと視線を朔の方に
合わせてみる。
食事に視線を落としていた
朔が視線を上げると
陽和と目が合った。
陽和は少し困り顔のまま
にっこり笑った。
すると・・・朔は
ホッと安堵したような顔を
一瞬した後,照れ笑いを浮かべた。
そして,そっと目を閉じて
アイコンタクトを送った。
美咲が帰ってくると
その場の雰囲気は少し
和やかになっていた。
「さてと,私はそろそろ
用があるから失礼するわ。」
美咲がそういうと・・・
「あ,俺も,佑里香と
買い物の約束してるんだった。
由宇ちゃんも一緒に行くか?」
「うん!」
公ちゃんの芝居は,
ちょっとだけ下手で・・・
完全に打ち合わせ済みだったことは
陽和と朔にはバレバレだったけど・・・
朔は,公ちゃんたちの気持ちが
ありがたいと思った。
結局,2人きりでは
誘うことができなかったけど・・
元来望んでいたのは・・・
「陽和と話すこと」なのだ。
携帯が鳴った。
陽和は慌てて画面を見た。
メールの送り手は美咲だった。
”ひーちゃん!
緊張するのはわかるけど,
せっかくのチャンスを
無駄にする気?
朔ちゃん,鈍感だから
不安になってるよ?
しゃべらなくていいから
朔ちゃんの方見て,
にこっと笑って!!”
美咲のアドバイスを見て
陽和は苦笑した。
美咲のメールの内容も
さることながら・・・
こんなアドバイスをされてしまう
今の自分の状況が
情けなく思った。
陽和はぐっと自分で
握りこぶしを作って気合を入れた。
そーっと視線を朔の方に
合わせてみる。
食事に視線を落としていた
朔が視線を上げると
陽和と目が合った。
陽和は少し困り顔のまま
にっこり笑った。
すると・・・朔は
ホッと安堵したような顔を
一瞬した後,照れ笑いを浮かべた。
そして,そっと目を閉じて
アイコンタクトを送った。
美咲が帰ってくると
その場の雰囲気は少し
和やかになっていた。
「さてと,私はそろそろ
用があるから失礼するわ。」
美咲がそういうと・・・
「あ,俺も,佑里香と
買い物の約束してるんだった。
由宇ちゃんも一緒に行くか?」
「うん!」
公ちゃんの芝居は,
ちょっとだけ下手で・・・
完全に打ち合わせ済みだったことは
陽和と朔にはバレバレだったけど・・・
朔は,公ちゃんたちの気持ちが
ありがたいと思った。
結局,2人きりでは
誘うことができなかったけど・・
元来望んでいたのは・・・
「陽和と話すこと」なのだ。