朔旦冬至 さくたんとうじ ~恋愛日和~
「え・・・・・・!!」
朔は胸が張り裂けそうなくらい
鼓動を強く打った。
え・・・?
そ・・・
そうだったの・・か・・・?
「え・・・俺は・・・
てっきり・・・。」
朔はパニックだった。
あのときは・・・
大好きな陽和を・・・
困らせたとした思っていなかったのに。
「ち・・・違うの・・・。
・・・・ずっと・・・
3年生のころから・・・
ずっとずっと・・・
好きだったの。」
「え・・・あ・・・
そ・・っか・・・。」
「ごめん・・・。
今更・・そんな・・こと
いわれて・・・も・・・
迷惑だよね・・・。」
「や・・・いや・・・・。」
朔はなんて応えたらいいか
困っていた。
迷惑なわけはない・・けど・・
・・・そんな事実・・・
突然突きつけられても・・・
どうしたらいいか・・・
わからない・・・。
「あ・・・や・・・
いや・・・
ちょ・・っと
びっくり・・したけど・・・。
うーん・・・
あの頃の俺が聞いたら・・・
どう・・かな・・・・。
素直に・・喜ぶかもな。」
そう照れ隠しに言った朔に
陽和は切なくなった。
「本当に・・・ごめんなさい。
私・・・
あれからずっと・・・・
ずっと・・・・
後悔してたの・・・・
自分が・・・・
素直になれなかったことで・・
臆病だったことで・・・
朔ちゃんを・・・
傷つけたって・・・・・。」