朔旦冬至 さくたんとうじ ~恋愛日和~
二人は・・・
お互い眠れない夜を
過ごしていた。
朔はあることに気が付いた。
あ・・明日・・
休み・・だな。
陽和と・・・
約束・・・しとけば
よかったな・・・。
こんなところでも
自分が恋愛に
慣れていないことに気が付く。
どんなふうに・・・
誘ったらいいものか・・・
なんて・・・思いながら
朔は頭を悩ませているうちに
朝を迎えていた。
夜が明けてから・・
うとうとし始めた朔に
メールが・・届く。
”おはよう。朔ちゃん。”
「あ・・・陽和・・・。」
朔は我慢できずに
陽和に電話をしてしまった。
「お・・おはよう。」
「あ・・・お・・おはよう。」
朔は陽和の声の様子が
いつもと違うのを感じた。
「陽和?体調・・・
大丈夫か?」
「・・あ・・うん。
大丈夫・・・
・・・なんだけど・・・。」
「・・・けど・・・?」
「あ・・・えっと・・・。」
陽和は少しためらいながら
恥ずかしそうに話した。
「・・・ね・・眠れなかったの・・
昨日・・・。」
「え?」
「あ・・・あの・・・
なんか・・・眠れなくて・・。」
「あ・・え・・あ・・・。」
朔は,電話の向こう側の
陽和を想像して,顔を
赤くした。
「・・・俺も・・・・。」
「え・・・?」
今度は陽和が驚いた。
「・・・眠れなかった。
あんまり・・うれしくて・・。」
「・・・朔ちゃん・・・。」
陽和は胸の奥に
温かいものが広がるのを感じた。
「私も・・・。」
「・・・そっか。
俺は・・・・
それを聞いてまた・・
眠れなくなっちゃうかも・・。」
「や・・やだ・・・朔ちゃん・・。」
そういって照れる陽和の声も
朔の鼓動を高鳴らせる。
「・・・あ・・あのさ・・・。
土日・・・なんの
約束もしなかったなって・・。
そう思って電話・・
したんだけど・・・。」
「あ・・・あ・・
そ・・そう・・だね・・・。」
そういって慌てる陽和。
「ごめんな・・俺・・・
な・・・慣れてなくて・・
そういうの・・あの・・
で・・デートとか・・・?」
「デー・・・ト・・・?」
「あ・・・うん・・。」
「そ・・・そう・・
だよね・・・。
私も・・・全く
思いつかなかった・・。」
「あはは・・・そうだよな・・
お互い・・・そういうの
慣れてない・・・もんな。」
「・・・うん。ふふ・・。」
お互いの・・・これまでの
ことを思いながら
笑いながらも・・
照れていた・・。
「ホントはさあ・・・
今すぐにでも・・・
・・・会いたいんだけど・・。」
「・・・朔ちゃん・・。」
陽和のトロンとした声に
朔の鼓動はどんどんと高まる。
「だけど・・・
陽和も俺も・・・寝てないからさ・・。
晩御飯・・・は・・どう?」
「あ・・うん。
そ・・・そうだね。」
陽和は朔のやさしさに
またほっこりしていた。
気持ちだけで言ったら・・
陽和も今すぐ朔に会いたかった。
だけど・・・
気持ちだけで突っ走らずに
陽和のことを考えて
くれているのがひしひしと
伝わってくる。
そんな朔の愛に・・
陽和は・・・やっぱり
自分には朔しかいないと
思っていた。
「じゃあさ・・・
6時に迎えに行くよ。」
「あ・・・うん。」
「じゃあ・・・それまで・・
お・・おやすみ。」
「あ・・・うん。
おやすみ。」
そういって二人は電話を
切ったけれど・・・
やっぱり・・・
ドキドキして・・
眠れなかった。
お互い眠れない夜を
過ごしていた。
朔はあることに気が付いた。
あ・・明日・・
休み・・だな。
陽和と・・・
約束・・・しとけば
よかったな・・・。
こんなところでも
自分が恋愛に
慣れていないことに気が付く。
どんなふうに・・・
誘ったらいいものか・・・
なんて・・・思いながら
朔は頭を悩ませているうちに
朝を迎えていた。
夜が明けてから・・
うとうとし始めた朔に
メールが・・届く。
”おはよう。朔ちゃん。”
「あ・・・陽和・・・。」
朔は我慢できずに
陽和に電話をしてしまった。
「お・・おはよう。」
「あ・・・お・・おはよう。」
朔は陽和の声の様子が
いつもと違うのを感じた。
「陽和?体調・・・
大丈夫か?」
「・・あ・・うん。
大丈夫・・・
・・・なんだけど・・・。」
「・・・けど・・・?」
「あ・・・えっと・・・。」
陽和は少しためらいながら
恥ずかしそうに話した。
「・・・ね・・眠れなかったの・・
昨日・・・。」
「え?」
「あ・・・あの・・・
なんか・・・眠れなくて・・。」
「あ・・え・・あ・・・。」
朔は,電話の向こう側の
陽和を想像して,顔を
赤くした。
「・・・俺も・・・・。」
「え・・・?」
今度は陽和が驚いた。
「・・・眠れなかった。
あんまり・・うれしくて・・。」
「・・・朔ちゃん・・・。」
陽和は胸の奥に
温かいものが広がるのを感じた。
「私も・・・。」
「・・・そっか。
俺は・・・・
それを聞いてまた・・
眠れなくなっちゃうかも・・。」
「や・・やだ・・・朔ちゃん・・。」
そういって照れる陽和の声も
朔の鼓動を高鳴らせる。
「・・・あ・・あのさ・・・。
土日・・・なんの
約束もしなかったなって・・。
そう思って電話・・
したんだけど・・・。」
「あ・・・あ・・
そ・・そう・・だね・・・。」
そういって慌てる陽和。
「ごめんな・・俺・・・
な・・・慣れてなくて・・
そういうの・・あの・・
で・・デートとか・・・?」
「デー・・・ト・・・?」
「あ・・・うん・・。」
「そ・・・そう・・
だよね・・・。
私も・・・全く
思いつかなかった・・。」
「あはは・・・そうだよな・・
お互い・・・そういうの
慣れてない・・・もんな。」
「・・・うん。ふふ・・。」
お互いの・・・これまでの
ことを思いながら
笑いながらも・・
照れていた・・。
「ホントはさあ・・・
今すぐにでも・・・
・・・会いたいんだけど・・。」
「・・・朔ちゃん・・。」
陽和のトロンとした声に
朔の鼓動はどんどんと高まる。
「だけど・・・
陽和も俺も・・・寝てないからさ・・。
晩御飯・・・は・・どう?」
「あ・・うん。
そ・・・そうだね。」
陽和は朔のやさしさに
またほっこりしていた。
気持ちだけで言ったら・・
陽和も今すぐ朔に会いたかった。
だけど・・・
気持ちだけで突っ走らずに
陽和のことを考えて
くれているのがひしひしと
伝わってくる。
そんな朔の愛に・・
陽和は・・・やっぱり
自分には朔しかいないと
思っていた。
「じゃあさ・・・
6時に迎えに行くよ。」
「あ・・・うん。」
「じゃあ・・・それまで・・
お・・おやすみ。」
「あ・・・うん。
おやすみ。」
そういって二人は電話を
切ったけれど・・・
やっぱり・・・
ドキドキして・・
眠れなかった。