甘苺

...どういうこと?

「ざっと説明すると俺の居場所は今ないんだ。
父さんは俺が3歳の時に愛人作って離婚。
俺は母さんの方に残って...俺......父さんに
似てるからさ。
面影が重なって母さんからの虐待?てきな」


大変だったんだ...

「だから彩。ほんの何週間だけでいい。
ここにいさせてくれないかな?」

必死に手と手を合わせ頼む本郷くん

「わ...わかったよ。お願いだからクラスには
バレないようなにしてね。」

彩......っていった...

本郷くんは満面の笑みを浮かべながら

「ありがとう!彩!」

と瞬間にふわっと肌色で
男の子なんだ と実感させるような筋肉つきの
本郷くんの素肌に包まれた。

ードキッー

「ちょ。離れてよ。なんでこんなこと普通にできるのよ!」

「だって今俺嬉しかったし」

「だからって!そういう関係でもないし」

私が本郷くんの腹部に手をついて離れようとしたとき

「いたっ。」

忘れてた。本郷くんの腹部は紫色に
染まっていることを。

< 7 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop