甘苺
...どういうこと?
「ざっと説明すると俺の居場所は今ないんだ。
父さんは俺が3歳の時に愛人作って離婚。
俺は母さんの方に残って...俺......父さんに
似てるからさ。
面影が重なって母さんからの虐待?てきな」
大変だったんだ...
「だから彩。ほんの何週間だけでいい。
ここにいさせてくれないかな?」
必死に手と手を合わせ頼む本郷くん
「わ...わかったよ。お願いだからクラスには
バレないようなにしてね。」
彩......っていった...
本郷くんは満面の笑みを浮かべながら
「ありがとう!彩!」
と瞬間にふわっと肌色で
男の子なんだ と実感させるような筋肉つきの
本郷くんの素肌に包まれた。
ードキッー
「ちょ。離れてよ。なんでこんなこと普通にできるのよ!」
「だって今俺嬉しかったし」
「だからって!そういう関係でもないし」
私が本郷くんの腹部に手をついて離れようとしたとき
「いたっ。」
忘れてた。本郷くんの腹部は紫色に
染まっていることを。