甘苺


「あ。ごめん...。」

倒れそうになる本郷くんを
彼の肩とっさに捕まえて倒れないようにしていた。

「大丈夫?」

顔を見ようと離れた瞬間
もう一度抱きしめられる

「ダメ。離さないで。」

それってもしかして私の事...?

「今離されたら俺倒れて...ダサい」

なんでことはないよね...

「もう大丈夫。ありがとう」

「ま。まって。大丈夫なわけないじゃん。まだほら。ヨタヨタしてる。」

「でも、ここじゃお母さんに見られるのも時間の問題かと...」

はっ!そうじゃん。でも心配だし

「じゃあ本郷くんの部屋までつれてく。」

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