親友は女装男子!?完
そしてたどり着いたのはベッドルームで、
黒いサテン生地の高級そうなベッドの上に下ろされる。
「ベッド!?澪‥‥‥‥‥っきゃ、」
「もう、手遅れだよ」
急にベッドへと押し倒されて手をベッドに縫い付けられる。
急な展開に頭がついて行けなくて固まっていれば、ほらそんなんだから。と言われた。
「え?」
「俺が押し倒せばそうやって固まるでしょ?
瑠花は処女じゃん?大切にしたいって思ってた俺の気持ちわかんない?」
「‥‥‥‥‥あ」
そこではじめて気づく。
処女である私を、澪なりに大切にしてくれていたということを。
「大体、白雪と瑠花は全然違うよ
あいつは、俺が初めてじゃない‥‥‥‥俺も、そうだった」
「え!?」
初体験がお互いもっと早かったってこと?!
確か中1からっていってたよね?
じゃあ‥‥‥‥‥‥‥‥小学生で‥‥‥‥?
「余計なことは考えないで」
「ゔ」
わたしの考えが見抜かれていたのか、軽く怒られてしまう。
「処女じゃない白雪とするのなんて簡単なことだよ。
たいせつにする必要もなかった。
だけど、瑠花は違う。俺が初めてでしょ?
怖がらせたくないし、嫌われたくないし、最高に幸せな事だって思わせてあげたいじゃん。
だからもう少し待ってよう、って思ってたのに。
なんにもわかってない瑠花は、好き勝手騒ぐし」
「っ、ごめんね」
そんなに大切に思ってくれていたこと、全然気づかなかった。私本当馬鹿だね