親友は女装男子!?完






そしてたどり着いたのはベッドルームで、





黒いサテン生地の高級そうなベッドの上に下ろされる。








「ベッド!?澪‥‥‥‥‥っきゃ、」







「もう、手遅れだよ」








急にベッドへと押し倒されて手をベッドに縫い付けられる。






急な展開に頭がついて行けなくて固まっていれば、ほらそんなんだから。と言われた。






「え?」






「俺が押し倒せばそうやって固まるでしょ?



瑠花は処女じゃん?大切にしたいって思ってた俺の気持ちわかんない?」





「‥‥‥‥‥あ」





そこではじめて気づく。






処女である私を、澪なりに大切にしてくれていたということを。









「大体、白雪と瑠花は全然違うよ


あいつは、俺が初めてじゃない‥‥‥‥俺も、そうだった」





「え!?」






初体験がお互いもっと早かったってこと?!




確か中1からっていってたよね?



じゃあ‥‥‥‥‥‥‥‥小学生で‥‥‥‥?








「余計なことは考えないで」




「ゔ」






わたしの考えが見抜かれていたのか、軽く怒られてしまう。








「処女じゃない白雪とするのなんて簡単なことだよ。



たいせつにする必要もなかった。




だけど、瑠花は違う。俺が初めてでしょ?



怖がらせたくないし、嫌われたくないし、最高に幸せな事だって思わせてあげたいじゃん。





だからもう少し待ってよう、って思ってたのに。




なんにもわかってない瑠花は、好き勝手騒ぐし」









「っ、ごめんね」









そんなに大切に思ってくれていたこと、全然気づかなかった。私本当馬鹿だね









< 41 / 47 >

この作品をシェア

pagetop