親友は女装男子!?完




先ほど感じた感覚を頭から振り払うように無我夢中でクリームあんみつクレープを頬張る。





「んんっ、おいひいぃ」





「ほら瑠花。ついてる」




「え、」





顔に似合わず甘いのが嫌いらしい澪は、私の口元についたクリームを手慣れたようにパッと親指で拭うと、それを口に運び、甘っ。と苦い表情を作った。







「み、みお‥‥‥‥?」





「ん?」





「いや、なんでもないっ」





「‥‥‥‥‥‥」






なに。



なんなの、これは。





今のって、少女漫画とかによくでてくるワンシーンだよね?


さりげなく何食わぬ顔で私の口元についていたクリームをとって、口へ運んだ澪だけど、予想外の行動すぎて私の心臓が少しうるさく乱れる。









もうこっちに興味がないのか、甘いの無理。なんていって、その代わりに頼んだアイスコーヒーをゴクゴクと飲む澪。







そのぴんく色のアヒル口に咥えられたストローに、普段からなんども見ていたはずの澪の横顔。





澪ってば、黙っていればどことなく男の子にみえなくはないのかな‥‥‥‥‥?





その可愛すぎるほど可愛い横顔が少し色っぽい男の子に見えた気がして、じっと見つめていた私の視線に気付くと、唇からストローを離してこちらを振り返った。








「ふは、見過ぎ。穴空いちゃう」




「っ!ちちちちがうの!今日も可愛いなあ‥‥‥‥なんて」






「ふうん?」








うわー!どおしたんだ、私。





澪が凄く男の子に見える!!








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