超能力者も恋をする
先輩と一緒にいたいけど、このまま一緒にはいられない。
その事実を思い知ったら、お腹がきゅうっと捻れるような痛みがあって吐き気が襲ってきた。
何とか吐き気を押さえて堪えるが、立っていられなくなり道端でしゃがみ込んでしまった。

(気持ち悪い…。)

「あれ?すみれちゃん?どうしたの!?」
うずくまるすみれに誰かが声を掛けてきた。 何とか顔を上げて見てみると、そこにはプラムのマスターが驚いた顔で立っていた。
「どうしたの?具合悪くなったのかい?歩けるならうちのお店で休んで行くかい?」

そういえばここは駅の近くでプラムもすぐ近くだった。
このままうずくまっているわけにもいかないので、すみれは頷いた。
「立てるかい?」
マスターに手を貸して貰いながらプラムへと向かった。
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