超能力者も恋をする
そして、中学3年生の冬。
放課後に補講があって居残りをしていた
。いつの間にか皆帰っていき、すみれと亮太の2人になった。
亮太がトイレに立った時、ふいに机の上にある携帯が目についた。最近、亮太は携帯ばかりいじっている様子が目立っていてすみれはそれが気になっていた。
(今なら見れる…)
その時、いつもならそんな事は思わないのに何故か魔がさした。
一瞬躊躇したが、見たい気持ちが大きくてついに携帯でんを触ってしまった。
頭の中にメールの画面が次々と流れ込んでくる。そしてすみれは気付いた。亮太が他校の女の子とメールをしていて既に付き合っている事を。それと同時に亮太が戻ってきた。
混乱した頭で亮太に尋ねる。
「亮太君、彼女出来たの?」
「何で知ってる? あ!お前、携帯を"読んだ"のか?!」
すみれの手は亮太の携帯に触れていたから、それを見てすぐに亮太もわかった。
「あっ、ご、ごめんなさい。」
「ごめんじゃねーよ!」
怒った亮太を見てすみれは自分がした事の重大さに気付いたが、もう遅かった。
「人の物勝手に見るなんて最低だな。信用出来る奴だと思ってたのに。
そんな超能力なんて…気持ち悪い…!」
怒った亮太は吐き捨てるように言い放って出て行ってしまった。
それからずっと、亮太はすみれを避けて話す事も出来ず、そのまま卒業となってしまい、高校も別々でそれっきりになってしまっていた。
放課後に補講があって居残りをしていた
。いつの間にか皆帰っていき、すみれと亮太の2人になった。
亮太がトイレに立った時、ふいに机の上にある携帯が目についた。最近、亮太は携帯ばかりいじっている様子が目立っていてすみれはそれが気になっていた。
(今なら見れる…)
その時、いつもならそんな事は思わないのに何故か魔がさした。
一瞬躊躇したが、見たい気持ちが大きくてついに携帯でんを触ってしまった。
頭の中にメールの画面が次々と流れ込んでくる。そしてすみれは気付いた。亮太が他校の女の子とメールをしていて既に付き合っている事を。それと同時に亮太が戻ってきた。
混乱した頭で亮太に尋ねる。
「亮太君、彼女出来たの?」
「何で知ってる? あ!お前、携帯を"読んだ"のか?!」
すみれの手は亮太の携帯に触れていたから、それを見てすぐに亮太もわかった。
「あっ、ご、ごめんなさい。」
「ごめんじゃねーよ!」
怒った亮太を見てすみれは自分がした事の重大さに気付いたが、もう遅かった。
「人の物勝手に見るなんて最低だな。信用出来る奴だと思ってたのに。
そんな超能力なんて…気持ち悪い…!」
怒った亮太は吐き捨てるように言い放って出て行ってしまった。
それからずっと、亮太はすみれを避けて話す事も出来ず、そのまま卒業となってしまい、高校も別々でそれっきりになってしまっていた。