超能力者も恋をする
しばらくぐっすり眠っていたが、途中に夢を見た。
「すみれっ!」

名前を呼ばれた所で目が覚めた。
白い光とすみれを呼ぶ声のするあの夢だ。暫くずっと見ていなかったのに久しぶりに見た。

目が覚めて、一瞬自分がどこにいるのか分からなかったが、部屋を眺めてマスターのお世話になってる事を思い出した。
(早くこの生活になれなくちゃ。いつまでも先輩との思い出を引きずっていちゃ駄目だ…。)

先輩との生活はすみれにとって今までで1番幸せな時間過ぎた。だから何かにつけて今もまだ思い出してしまって中々忘れる事が出来ない。けれど、もう過去の事なんだからいつまでも執着していたはいられない。

沈んだ心を震えたたせて、ベットから起き上がった。
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