超能力者も恋をする
一緒に暮らすようになって加藤先輩とは自然に話せるようになった。
けれど会社では、一緒に住んでいる事は内緒だから今まで通りに接している。

「間宮っ、ちょっといいか?この前のプレゼンで使った資料もう一度出してくれないか?」
「わかりました。今持って行きます。」

資料を先輩に持って行くと、去り際 に先輩が小声で囁いた。
「今日の夕飯は、お好み焼きで。」
「了解です。」

小さく先輩がニッと笑う。すみれは頬を赤くして急いで自分のデスクへと戻った。
何だか、先輩と秘密を共有してる事はとても楽しくてドキドキする。

先輩と暮らすようになって、すみれの生活は一気にカラフルになってきた。
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