超能力者も恋をする
今日はすみれは定時で帰れたが、加藤先輩は男友達たちと飲み会があると言っていて、まだ帰っていなかった。

23時を過ぎてすみれが部屋で携帯を弄っていたら、玄関の方から、
バンッ! ドスンっ!
という大きな音が聞こえてきた。
驚いて部屋から出て見ると、加藤先輩が玄関で仰向けに転がっていた。急いで駆け寄って見てみると、
「うゎっ!」
先輩からはお酒の匂いがプンプンしていて、かなり酔っ払っているようだ。
「先輩、かなり酔ってますね?」
「酔ってないよ〜〜。」
…だめだこりゃ。

「先輩、立てますか?」
声をかけると、先輩はよっこいしょ、
っと立ち上がったが、ふらふらするので脇の下から手を入れて支えてあげる。
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