超能力者も恋をする

先輩は写真を見て驚いた顔をした。
「何だ！？これ？」
「今朝入ってたメールなんですけど、心当たりなくて。他にもたまに無言電話がかかって来る事もあるんです。先輩には何もないですか？」
「俺には何も無いな。間宮、いつからなんだ？」
「ここ最近で、先輩の家にお世話になり出してからです。」
「んー、という事は、俺にも関係があるのかもしれないな。でも心当たりは無いしな…。
とりあえず、また何かあったらすぐ俺に言うんだぞ。この前みたいに無茶はするなよ。」
この前の事もあって釘を刺されたが、何かあったら先輩が力になってくれるのがわかって安心した。やっぱり先輩に話して良かった。

「よし、じゃあ朝飯食べるか！今日は鯖の塩焼きと、カブの味噌汁です。どうぞ。」
テーブルには焼きたての鯖と、お味噌汁、ホカホカのご飯が用意されている。脂が乗って美味しそうな鯖にお腹がグゥーっと鳴ってしまった。
先輩にくすりと笑われてまった。
「…あまりに、鯖が美味しそうで…。」
「はいはい。さ、食べるぞ。いただきます。」
「いただきます。」

美味しい朝食に、不安だった気持ちもたちまち明るくなっていった。