赦せないあいつと大人の恋をして
指輪
「私が他の人のものになっても、本当に良かったの?」
どうしても聞きたかった。
「良くない。考えただけでもオカシクなりそうだ。それくらい綾に惚れてる」
「龍哉……」
「綾、手を出して」
「えっ? なに?」
掌に何かを乗せてくれた。
「開けてみて」
笑顔の龍哉が言う。
ピンクの箱を開けると……。可愛いダイヤの付いた指輪が光っている。
「綺麗……。でもこれ高かったでしょう?」
「そんなことないよ」
「いつ買いに行ったの? ずっと仕事忙しかったのに……」
「移動の途中に見付けた宝石店に飛び込んだ。あまりに煌びやかで、俺には場違いだと思ったけど。彼女に似合う誕生日のプレゼントを探してるって言った。小さくてもダイヤの付いたプラチナのリングが良いって言ったんだ。いくつか出して貰った中で上品で可愛くて一目で気に入った。綾に似合うって思った。着けてくれるか?」
宝石店で戸惑う龍哉の姿が目に浮かんだ。
「龍哉……」
ただ驚いていると……。龍哉が箱から出して左手の薬指にはめてくれた。
「うん。やっぱり似合う。綾の華奢な手にピッタリだ」
龍哉の手の温もりが伝わって来る。
「サイズもちょうど良い。指輪のサイズなんて知らなかったでしょう?」
本当に不思議なくらい指に馴染んでいる。
「応対してくれた店員さんが綾と同じような手をしてたから、聞いたらサイズを教えてくれて。もし合わなかったらサイズ直しもしてくれるって言ってた」
可愛く煌めいた薬指のリングを見詰めていたら幸せで涙ぐみそうになった……。
「ありがとう。すごく嬉しい……」
龍哉が私のために選んでくれたプレゼント。
「女性にプレゼントするなんて初めての経験したよ」
ちょっと照れてる龍哉が可愛かった。
「本当? じゃあ、もっと嬉しい……」
私の手を取ったまま龍哉はソファーに座り、そのまま抱きしめられた。
どうしても聞きたかった。
「良くない。考えただけでもオカシクなりそうだ。それくらい綾に惚れてる」
「龍哉……」
「綾、手を出して」
「えっ? なに?」
掌に何かを乗せてくれた。
「開けてみて」
笑顔の龍哉が言う。
ピンクの箱を開けると……。可愛いダイヤの付いた指輪が光っている。
「綺麗……。でもこれ高かったでしょう?」
「そんなことないよ」
「いつ買いに行ったの? ずっと仕事忙しかったのに……」
「移動の途中に見付けた宝石店に飛び込んだ。あまりに煌びやかで、俺には場違いだと思ったけど。彼女に似合う誕生日のプレゼントを探してるって言った。小さくてもダイヤの付いたプラチナのリングが良いって言ったんだ。いくつか出して貰った中で上品で可愛くて一目で気に入った。綾に似合うって思った。着けてくれるか?」
宝石店で戸惑う龍哉の姿が目に浮かんだ。
「龍哉……」
ただ驚いていると……。龍哉が箱から出して左手の薬指にはめてくれた。
「うん。やっぱり似合う。綾の華奢な手にピッタリだ」
龍哉の手の温もりが伝わって来る。
「サイズもちょうど良い。指輪のサイズなんて知らなかったでしょう?」
本当に不思議なくらい指に馴染んでいる。
「応対してくれた店員さんが綾と同じような手をしてたから、聞いたらサイズを教えてくれて。もし合わなかったらサイズ直しもしてくれるって言ってた」
可愛く煌めいた薬指のリングを見詰めていたら幸せで涙ぐみそうになった……。
「ありがとう。すごく嬉しい……」
龍哉が私のために選んでくれたプレゼント。
「女性にプレゼントするなんて初めての経験したよ」
ちょっと照れてる龍哉が可愛かった。
「本当? じゃあ、もっと嬉しい……」
私の手を取ったまま龍哉はソファーに座り、そのまま抱きしめられた。