妖しく溺れ、愛を乞え
ホームセンターに到着すると、買い物客で賑わっていた。
寝具、カーテン、バス用品……いろいろなコーナーを見て回る。
「思ったんだけどさ、人間界に居たなら、家具持って移動すれば良いのに。もったいないじゃない? いちいち買うの」
今回は会社で用意して貰っているけれど。
「家は一応あるし、人間界では賃貸だし、家具も無くたって良いし、邪魔なんだよ。移動する時は始末したりそのままにしたりするから」
「……へんなの」
本当、変なヤツ。変な妖怪。
「お、これ良いよ。買おう」
バス用品コーナーで、深雪が手に取っているものは背中を洗うブラシだった。
「いらないよ、そんなものー」
タオルでこすれば良いし! なんでそんなものに興味を示すの。
「えー便利じゃないか?」
「タオルあるでしょ。余計なもの買わない」
「そうかなー」
そうだよ。
夏掛けを買い、深雪が気に入ったクッションを買った。ソファーにおしゃれなクッションとか欲しいなぁ。無かったもんな……まぁそれは良いか。
配送を頼んでしまうと、まだ身軽だったから、他にも欲しいものが出てきてしまいそうだった。
「雅は、なにか欲しいもの無いのか?」
「あたしは食品類が欲しい、帰りながらスーパー行きたい。あとドラッグストア」
「じゃあ、いま……昼過ぎたし、飯にしようか」
店内の時間を見て、深雪が提案する。
「そうだねー。お腹空いたよね、たくさん歩いたし」
「うどん屋あるから、あそこは?」
「賛成」
寝具、カーテン、バス用品……いろいろなコーナーを見て回る。
「思ったんだけどさ、人間界に居たなら、家具持って移動すれば良いのに。もったいないじゃない? いちいち買うの」
今回は会社で用意して貰っているけれど。
「家は一応あるし、人間界では賃貸だし、家具も無くたって良いし、邪魔なんだよ。移動する時は始末したりそのままにしたりするから」
「……へんなの」
本当、変なヤツ。変な妖怪。
「お、これ良いよ。買おう」
バス用品コーナーで、深雪が手に取っているものは背中を洗うブラシだった。
「いらないよ、そんなものー」
タオルでこすれば良いし! なんでそんなものに興味を示すの。
「えー便利じゃないか?」
「タオルあるでしょ。余計なもの買わない」
「そうかなー」
そうだよ。
夏掛けを買い、深雪が気に入ったクッションを買った。ソファーにおしゃれなクッションとか欲しいなぁ。無かったもんな……まぁそれは良いか。
配送を頼んでしまうと、まだ身軽だったから、他にも欲しいものが出てきてしまいそうだった。
「雅は、なにか欲しいもの無いのか?」
「あたしは食品類が欲しい、帰りながらスーパー行きたい。あとドラッグストア」
「じゃあ、いま……昼過ぎたし、飯にしようか」
店内の時間を見て、深雪が提案する。
「そうだねー。お腹空いたよね、たくさん歩いたし」
「うどん屋あるから、あそこは?」
「賛成」