妖しく溺れ、愛を乞え
「ご飯、食べておいでよ」
確かにお腹が空いている。ビールを1本飲んでしまったから、もう終わりにしよう。酔っぱらってはいけない。
「深雪は? 食事、する?」
「いや。少し横になる」
せっかく炊きたてのご飯だったけれど、仕方ない。明日の朝食にしよう。
「そう。じゃあたし食べて洗濯するね。少し物音するかもしれない」
「ああ。かまわないよ」
静かに寝室を出て、リビングに戻る。洗濯機のスイッチを入れ、キッチンへ行った。
茶碗にご飯をよそい、面倒だからその上に野菜炒めを乗せた。たくさん炊いたご飯は保温にしておこう。半分冷凍しようかしら。
フライパンの野菜炒めを皿にうつし、ラップをかける。
味噌汁も作ったんだっけ。でも、ひとりで食べてもつまらない。
テレビを見ながら、静かに食事をする。美味しいけれど、つまらない。ふたりで食事するために作った料理だったから。
食事を終えて、洗濯物を干す。今日も明日も降水確率が低いから、屋外夜干しでも大丈夫だろう。
深雪のシャツ、下着。Tシャツ、靴下。あたしの下着、ブラウス。順番に干して行く。洗濯が終わり、深雪のワイシャツにアイロンをかけたり、シンクにある洗い物を片付けたり。
それも終わってしまうと、休んでいる深雪が気になって仕方が無くなる。
寝室をそっと開けると、静かに寝息が聞こえる。眠っているのが分かる。それを確かめると、ため息をついて、ドアを閉めた。
静かな部屋に響くバラエティ番組の笑い声が、なんだか虚しく聞こえる。
深雪のことを思うと、胸が痛んだ。
これから、どうなって行くのか。どうしたら良いのかも、分からなかった。
確かにお腹が空いている。ビールを1本飲んでしまったから、もう終わりにしよう。酔っぱらってはいけない。
「深雪は? 食事、する?」
「いや。少し横になる」
せっかく炊きたてのご飯だったけれど、仕方ない。明日の朝食にしよう。
「そう。じゃあたし食べて洗濯するね。少し物音するかもしれない」
「ああ。かまわないよ」
静かに寝室を出て、リビングに戻る。洗濯機のスイッチを入れ、キッチンへ行った。
茶碗にご飯をよそい、面倒だからその上に野菜炒めを乗せた。たくさん炊いたご飯は保温にしておこう。半分冷凍しようかしら。
フライパンの野菜炒めを皿にうつし、ラップをかける。
味噌汁も作ったんだっけ。でも、ひとりで食べてもつまらない。
テレビを見ながら、静かに食事をする。美味しいけれど、つまらない。ふたりで食事するために作った料理だったから。
食事を終えて、洗濯物を干す。今日も明日も降水確率が低いから、屋外夜干しでも大丈夫だろう。
深雪のシャツ、下着。Tシャツ、靴下。あたしの下着、ブラウス。順番に干して行く。洗濯が終わり、深雪のワイシャツにアイロンをかけたり、シンクにある洗い物を片付けたり。
それも終わってしまうと、休んでいる深雪が気になって仕方が無くなる。
寝室をそっと開けると、静かに寝息が聞こえる。眠っているのが分かる。それを確かめると、ため息をついて、ドアを閉めた。
静かな部屋に響くバラエティ番組の笑い声が、なんだか虚しく聞こえる。
深雪のことを思うと、胸が痛んだ。
これから、どうなって行くのか。どうしたら良いのかも、分からなかった。