メシトモ!
上の方から「大丈夫? 僕が取ろうか」と言う声が聞こえた。
「大丈夫。拾える」
指先に触れた伝票を人差し指と中指で挟んだ。体を元に戻そうとしたとき、佐々木さんの足元が視界に入った。
あ、まただ。
私は笑いをこらえながら、テーブルから顔を出した。そして空調の風が当たらないところに伝票を置く。
佐々木さんはのんびりウーロン茶を飲んでいる。こんなに格好いい人が靴下のデザインが左右違うなんて誰が思うだろう。
「杉山さん、人の顔を見てにやにやするのやめてよ」
「だって……。にやにやしてる理由、知りたいですか?」
「うん」
「靴下のデザイン、左右違うのを履いていますよ」
佐々木さんは「えっ」と言って、自分の足元に視線を落とした。
「ああ、またやっちゃったよ」
「そうですね。またやっちゃったね」
「え、前のときも知ってたの?」
「大丈夫。拾える」
指先に触れた伝票を人差し指と中指で挟んだ。体を元に戻そうとしたとき、佐々木さんの足元が視界に入った。
あ、まただ。
私は笑いをこらえながら、テーブルから顔を出した。そして空調の風が当たらないところに伝票を置く。
佐々木さんはのんびりウーロン茶を飲んでいる。こんなに格好いい人が靴下のデザインが左右違うなんて誰が思うだろう。
「杉山さん、人の顔を見てにやにやするのやめてよ」
「だって……。にやにやしてる理由、知りたいですか?」
「うん」
「靴下のデザイン、左右違うのを履いていますよ」
佐々木さんは「えっ」と言って、自分の足元に視線を落とした。
「ああ、またやっちゃったよ」
「そうですね。またやっちゃったね」
「え、前のときも知ってたの?」