メシトモ!
あー、今日はケーキを買って帰ろう。モンブランとザッハトルテは絶対に買う。
ケーキを見ながら仕事をこなし、片付けを終わらせれば、今日は終わりだ。連日、続いた早朝から夜までのシフトから解放される。
久しぶりに家でゆっくりできしそうだな。
駅構内に入り、改札口の近くで腕を掴まれた。
「杉山さん」
振り向くと、佐々木さんがいた。
「佐々木さん、どうしてここに?」
なにも言わずに、佐々木さんは少し俯いた。いつもと様子が違う佐々木さんを見て、少し戸惑った。
「このあと時間ある?」
佐々木さんは首を小さく縦に振った。
「そう。一緒に夕飯食べない?」
「食べる」
弱々しい声で佐々木さんは答えた。
なんだか弱っている佐々木さんの手を離すのは危ない気がして、私の手首を掴んでいる手を取り、手のひらを重ねて軽く握った。佐々木さんも弱い力で握り返してくれた。
ケーキを見ながら仕事をこなし、片付けを終わらせれば、今日は終わりだ。連日、続いた早朝から夜までのシフトから解放される。
久しぶりに家でゆっくりできしそうだな。
駅構内に入り、改札口の近くで腕を掴まれた。
「杉山さん」
振り向くと、佐々木さんがいた。
「佐々木さん、どうしてここに?」
なにも言わずに、佐々木さんは少し俯いた。いつもと様子が違う佐々木さんを見て、少し戸惑った。
「このあと時間ある?」
佐々木さんは首を小さく縦に振った。
「そう。一緒に夕飯食べない?」
「食べる」
弱々しい声で佐々木さんは答えた。
なんだか弱っている佐々木さんの手を離すのは危ない気がして、私の手首を掴んでいる手を取り、手のひらを重ねて軽く握った。佐々木さんも弱い力で握り返してくれた。