メシトモ!
「そう」
ずっと無言でいたせいで、声を出してみると少し掠れていた。
「うん。杉山さんは、僕のそういう部分をなにも知らなくて、ただ純粋に楽しい時間を共有できた。今日、友人から連絡があって、最近彼女に会ったらしいんだ。そのことを聞いたら、なんだか落ち着かなくなって。気が付いたら、あの駅で杉山さんのことを待っていた」
残りのビールを一気飲みし、また熱燗を頼もうとした佐々木さんを止めた。
「だめだよ。さすがに飲みすぎ。今はまだ大丈夫でも急に酔いが回ってきたら大変じゃない」
私の言葉に大人しく頷いた。
「わかった、もう飲まない。でも、もう少し一緒にいてほしい」
「うん、いいよ」
「ごめん」
「気にしなくていいよ」
佐々木さんは飲むことも、食べることも、話すこともしないで、頭を項垂れて下を向いていた。
ずっと無言でいたせいで、声を出してみると少し掠れていた。
「うん。杉山さんは、僕のそういう部分をなにも知らなくて、ただ純粋に楽しい時間を共有できた。今日、友人から連絡があって、最近彼女に会ったらしいんだ。そのことを聞いたら、なんだか落ち着かなくなって。気が付いたら、あの駅で杉山さんのことを待っていた」
残りのビールを一気飲みし、また熱燗を頼もうとした佐々木さんを止めた。
「だめだよ。さすがに飲みすぎ。今はまだ大丈夫でも急に酔いが回ってきたら大変じゃない」
私の言葉に大人しく頷いた。
「わかった、もう飲まない。でも、もう少し一緒にいてほしい」
「うん、いいよ」
「ごめん」
「気にしなくていいよ」
佐々木さんは飲むことも、食べることも、話すこともしないで、頭を項垂れて下を向いていた。