メシトモ!
 コーヒーが飲み終わり、お変わりもらおうとしたとき、パスタが運ばれてきた。

 五種のパスタは専用のお皿にパスタは載っていた。A4サイズくらいの正方形のお皿に丸い窪みが五つあり、そこにパスタがそれぞれ盛りつけられている。

「ねえ、すごく美味しそうだよ」と佐々木さんが取り皿を渡しながら言った。

「うん、食べよう」

 取り皿に食べたいパスタを取って食べる。まるでパスタのビュッフェのようだった。どのパスタも美味しかった。これなら人気になるのもよくわかる。最初は二人ではちょっと多いかなと思ったけれど、意外と食べきってしまった。

「こらからどうする?」

「え?」

 お店を出た時点で、さようならだと思っていた。

「杉山さん、これから予定でもあった?」

「なにもないよ」

「じゃあ、映画でも観に行かない?」

「今って、なにやってたかな?」
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