メシトモ!
 一週間が無事に終わり、カレンダーは十二月になってしまった。本格的にクリスマスシーズンの到来だ。そして私も鬼のような仕事の量に忙殺される日々の幕開けだ。

 手帳を見て一人気合いを入れていると、スマホが鳴った。

『姉ちゃん、元気してるか?』

 二週間ほど魂が抜けたいたあの時期から、大方の復活を遂げている私を心配して、アパートには来なくなったけれど、電話だけは掛けてきてくれる。

「大丈夫だよ。あのときは免疫力が低下していたの」

「なんだ、それ」

「わからなくていいから」

「あっそ。風邪引くなよ、じゃあな」

「うん」

 通話を切り、充電器にはめた。

 さて、寝るかな。布団に片足を突っ込んだ瞬間、携帯が鳴った。

「誰だろう、こんな時間に」

 スマホを耳に当て「もしもし」と言うと、加絵の声が聞こえてきた。

『起きてた?』

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