メシトモ!
⑥ 一緒だよ
紗希さんに会った日から何度か佐々木さんに電話をかけているがつながらない。そして、かけ直してくることもない。
スマホの画面を見つめながら「うーん」と小さく唸った。
見つめてもなにも起こらないか。明日も早い、寝ないと。
ベッドへ潜り込んでも、目をつぶっても、頭の中は異様に冴えていた。何度も寝返りを打ち、肩や首が無駄に痛くなった。
睡眠の時間が寝返りの時間になってしまい、目覚ましの音とともに起きても、体も頭も疲れていた。
「宏実、顔色悪いけど大丈夫?」
食堂できつねうどんを啜っていると、加絵が心配そうに言った。
「ちょっと寝不足で」
「ああ、目の下にクマができてる」
「嘘! ファンデでうまく隠したつもりだったんだけど」
「いや、消えてないよ。クマって、どんなに隠しても時間がたつと浮き出てくるんだよね」
加絵はカレーライスを頬張り、私の顔とうどんを見比べて、なにか言いたげな顔をした。
スマホの画面を見つめながら「うーん」と小さく唸った。
見つめてもなにも起こらないか。明日も早い、寝ないと。
ベッドへ潜り込んでも、目をつぶっても、頭の中は異様に冴えていた。何度も寝返りを打ち、肩や首が無駄に痛くなった。
睡眠の時間が寝返りの時間になってしまい、目覚ましの音とともに起きても、体も頭も疲れていた。
「宏実、顔色悪いけど大丈夫?」
食堂できつねうどんを啜っていると、加絵が心配そうに言った。
「ちょっと寝不足で」
「ああ、目の下にクマができてる」
「嘘! ファンデでうまく隠したつもりだったんだけど」
「いや、消えてないよ。クマって、どんなに隠しても時間がたつと浮き出てくるんだよね」
加絵はカレーライスを頬張り、私の顔とうどんを見比べて、なにか言いたげな顔をした。