メシトモ!
そんなどうでもいいような、でも意外と楽しいと思える会話を続けながら歩いた。
「じゃあ、僕はこれで。今日は楽しかったよ。一緒に食事をしてくれてありがとう」
「はい。私も楽しかったです。気をつけて帰ってください」
「杉山さんも気をつけて」
私は人ごみに消える佐々木さんの背中を見送った。
それからスーパーで買い物をして、アパートへと帰った。冷えた体をお風呂で温め、今日のことを思い返しながら髪の毛を拭いていた。
今日は一人でダラダラしようと思っていたけれど、なんだか楽しい夕飯だったな。貰った名刺をお財布から出し、声を出して名前を言ってみる。
「佐々木 浩司(こうじ)」
その瞬間、笑いを堪えて小刻みに震える佐々木さんが浮かんだ。あの人はたぶん笑い上戸だと思う。
たぶん今日みたいに一緒にご飯することもないだろうな。もう一回くらい、一緒に居酒屋に行きたいなとも思う。こればかりは運とタイミングなんだよね。
首に引っ掛けたバスタオルを外し、名刺を丁寧にお財布にしまった。
さあ、寝よう、寝よう。明日の仕事のためにね。ベッドに潜り、毛布に包まると、数秒で意識が遠のいた。
「じゃあ、僕はこれで。今日は楽しかったよ。一緒に食事をしてくれてありがとう」
「はい。私も楽しかったです。気をつけて帰ってください」
「杉山さんも気をつけて」
私は人ごみに消える佐々木さんの背中を見送った。
それからスーパーで買い物をして、アパートへと帰った。冷えた体をお風呂で温め、今日のことを思い返しながら髪の毛を拭いていた。
今日は一人でダラダラしようと思っていたけれど、なんだか楽しい夕飯だったな。貰った名刺をお財布から出し、声を出して名前を言ってみる。
「佐々木 浩司(こうじ)」
その瞬間、笑いを堪えて小刻みに震える佐々木さんが浮かんだ。あの人はたぶん笑い上戸だと思う。
たぶん今日みたいに一緒にご飯することもないだろうな。もう一回くらい、一緒に居酒屋に行きたいなとも思う。こればかりは運とタイミングなんだよね。
首に引っ掛けたバスタオルを外し、名刺を丁寧にお財布にしまった。
さあ、寝よう、寝よう。明日の仕事のためにね。ベッドに潜り、毛布に包まると、数秒で意識が遠のいた。