メシトモ!
差出人を見て“えっ?”となった。海外から届いた荷物だったからだ。自分の知り合いに海外在住の人なんていない。ローマ字で書かれている名前に目を向けた。
「コージ ササキ。佐々木さん!」
あまりにビックリして、ひとりで大きな声を上げてしまった。
佐々木さん、いま海外にいるの? まあ、それなら連絡がつきにくいのも納得するけど。
カッターでガムテープを切り、箱を開ける。表面に入っているエアークッションを退かすと、サーモンピンクのなにかが見えた。それはドレスだった。いわゆるカクテルドレスで、結婚式などに着ていくようなものだ。
箱の中をもう一度覗くと薄い水色の封筒が入っていた。封筒には『杉山宏実様』と書かれていた。
ベッドに座って、手紙を広げてみる。きれいな文字で文章がつづられていた。
『ずっと連絡をしないでごめん。今、仕事の関係で海外にいます。今までの自分を見つめ直すためでもあります。来年の一月六日に日本へ戻ります。その日、このドレスを着てこの場所に来てください。朝でも、昼でも、夜でも、深夜でも、待っています。 佐々木 幸司』
ベッドに広げて置いたドレスの裾を撫でた。デザインの違うレースが何層かに重なっていて、シンプルなデザインなのに可憐で甘い雰囲気を醸し出している。
「コージ ササキ。佐々木さん!」
あまりにビックリして、ひとりで大きな声を上げてしまった。
佐々木さん、いま海外にいるの? まあ、それなら連絡がつきにくいのも納得するけど。
カッターでガムテープを切り、箱を開ける。表面に入っているエアークッションを退かすと、サーモンピンクのなにかが見えた。それはドレスだった。いわゆるカクテルドレスで、結婚式などに着ていくようなものだ。
箱の中をもう一度覗くと薄い水色の封筒が入っていた。封筒には『杉山宏実様』と書かれていた。
ベッドに座って、手紙を広げてみる。きれいな文字で文章がつづられていた。
『ずっと連絡をしないでごめん。今、仕事の関係で海外にいます。今までの自分を見つめ直すためでもあります。来年の一月六日に日本へ戻ります。その日、このドレスを着てこの場所に来てください。朝でも、昼でも、夜でも、深夜でも、待っています。 佐々木 幸司』
ベッドに広げて置いたドレスの裾を撫でた。デザインの違うレースが何層かに重なっていて、シンプルなデザインなのに可憐で甘い雰囲気を醸し出している。