未知の世界3
部屋に着き、私は脱衣所に向かった。
お風呂は部屋の外にあって、そのお風呂に行く途中に脱衣所はある。
もちろん、脱衣所の前の部屋の中で幸治さんは待っている。
私は急いで浴衣を脱いで、部屋に置いてあったタオルを胸と股にかかるように手に持った。
恥ずかし。幸治さんが来る前にお風呂に入っちゃいたいけど、そればっかりは怒られるよね。
どこにいたらいいの?
そんなことを考えていると、脱衣所の扉が開いた。
タオルを腰に巻いている幸治さん。
上半身は鍛え上げられている。私と生活している時、ジムに通っている姿なんて見たことない。
いつその体はどのように作り上げられたの、、、?
とジーッと見ていると、
「おいっ!見すぎだ!」
と幸治さんに怒られ、明らかに見すぎている自分に気づき、恥ずかしくなった。
私は恥ずかしさのあまり、慌ててかけ湯をして、湯船に入ろうとした。
湯船は岩でできていて、お湯は乳白色であったので、幸いタオルを外していても体が隠れる。
急いで湯船に飛び込もうとした瞬間っ
ツルッ
と漫画のように音が聞こえるように体が滑ると、後ろにバランスを崩して、湯船とは反対側に体を反らしてしまった。
トンッ
と背中に温かい何かを感じると、そこには幸治さんがいた。