未知の世界3
ザッザッザッ。
誰かきた。
顔を上げる。
目の前がぼやけて良く見えない。
誰だろう、、、
ハッ!
幸治さん、、、、、、。
私は思わず立ち上がり、歩き始めようとする。
どこにそんな力があるのだろう。
しかし、次の瞬間、膝がガクガクと震え、私はその場でこけてしまった。
そこに幸治さんが黙って近づく。
私は意識朦朧としていた。
幸治さんは何も言わない。
やっぱり、私、見捨てられたんだね。
幸治さんは私をおんぶしたまま、どこかへ向かっている。
どこに自分がいるのか、確認する気力もなくなっていた。