未知の世界3
どのくらい経ったのか、自分で行動しておきながら離すことができなくなっていた。
「ん、もういい?」
と頭を抱きしめられていた幸治さんがいつもより控えめに聞いてくる。
ハッとして、幸治さんの頭から離れる。
すると次の瞬間、私の頭は幸治さんの胸の中にあった。
トクンッ
トクンッ
と聞こえる幸治さんの胸の音。
暖かな温もりにこのままでいてほしいと強く思う。
時間が止まってほしいって強く思う。
すぐに幸治さんは離れてしまった。
と思ったら、突然私は唇を奪われた。
「んっ!」
ビールの匂いがすると思うと、口中に生暖かい幸治さんの舌が私の口の中にすり込まれ、口中にビールのほろ苦さが広がった。
唇を吸われ、幸治さんの舌がしっかりと私の舌に絡まれる。
そのキスは、今まで生きてきた私の過去を全て、何もかも忘れさせてくれた。
今、私は、生まれて初めて男性に触れられ、優しくされ、心の底から幸せだと感じている。
でも、、、、、
もうっ苦しっ!!
「ん、ん、、、、、、くる、、、、しっ」