未知の世界3
幸治さんの背中あったかい。
前に私が幸治さんに連れていってもらった大学見学の帰り、こうやっておぶってもらった。
大きくて温かい背中。
周りを見ると、見慣れた建物。
やっぱり、ここに連れて来られたか。
病院、、、
黙って背中におばれる。
幸治さんは私を連れて救急外来へ。
他の看護師さんにお願いして、処置室のベッドに下ろされる。
黙って私の腕に点滴をする。
なぜか血も抜かれてるし。
もっと、私が頭のいい子なら、医学部に入ったんだから、何のための行為なのか分かるはずなのに。
悔しい。
頭の後ろや脇、股には氷枕が敷かれる。
冷たい。けど、私の体の方が熱い。
解熱剤も打たれる。
相当な熱なのかな。
またボーッとしてきた。