未知の世界3
目を覚ました。
同じベッドで寝てる。
夜なのか、誰も近くにいる気配がない。
寝ようと思えば、また寝れる気がする。
そんなとき、どこかから声が聞こえてきた。
「今日は、病院で過ごさせます。
私は一度、自宅に戻って、明日また迎えに来ます。」
幸治さんの声。
「まぁ、年頃だし。
それに医学部は、誰にだって辛い試練だからな。
あまり佐藤先生が悩まないように。」
誰かと喋ってる。
聞いたことのある声だけど、思い出せない。
やっぱり私は、幸治さんにとってはお荷物なんだよね。
もう家を出よう。