未知の世界3
講義はまだ始まってなかった。
教場に入ると、たけるがいたので、たけるの隣へ。
「おはよう。」
「かな!おはようじゃないよ。もー、心配してたんだから。」
へ?どういうこと?
「昨日、佐藤先生から連絡きたよ。かながいなくなったって。」
いなくなったって、自分が家に入れないって言ったんでしょ?
「どこにいたの?」
「仮眠室、、、、っていうか、なんで幸治さんがたけるの連絡先を知ってたの?」
「前にかなのお見舞いに行った時に、廊下で佐藤先生にあったんだ。
その時に医局に入れてもらって、コーヒーまでご馳走になって。
ついでにわからないところも聞いてきた。
その時に、かなのことをこれからもよろしくって。
かなは頼るところがないから、もし何かあった時のためにって言って、連絡先を聞かれたの。それで。」
そういうこと、、、、っていうか、私なんてあんなに入院してて、医局でコーヒーなんて飲んだことないよ。
しかも、さすがたける。わからないことを聞いてきたって、、、、、
「たけるまで心配かけてごめんなさい。今朝携帯見たら、すごい連絡の数だった。」
「僕もその中の一人だけど。佐藤先生に比べたら比じゃないと思うけどね。」
はぁ。そんなことを聞いたら、なおさら連絡しずらい。
「僕が佐藤先生には連絡しておくから。今日は補修受けたらまっすぐ帰るんだよ?」
「う、、、、、、、、、、、、、、、ん」
「何、その気のない返事。っていうかかな、単位のこと話してないんじゃない?
佐藤先生、かなが最近大学から帰るのが遅くて、帰ってもずっと部屋で勉強してて、先生が話しかけても上の空だって言ってたけど、、、、」
「え?幸治さんが話しかけてた?そんなの知らないよ。」
「あぁ。やっぱり。ちゃんと単位のこと話すんだよ。そうしたら、今回のことだってわかってくれるよ。」
たけるの言うとおりだね。
私がちゃんと話してないから、こうなっちゃったんだし。
今日は、帰るか、、、、、