未知の世界3
幸治さんは怒ったままどこかへ行ってしまった。
私はソファに座ったまま、うつむいていた。
絶対に行きたくないよ。
はぁ。憂鬱。
とため息をついていると、
ガチャ
とリビングの扉が開いた。
「戻ってきたんだね。」
と言う声のする方を見ると、そこには進藤先生がいた。
え?どうして?
私は進藤先生がまさかいるとは思わず、驚きのあまり、言葉を失っていた。
「佐藤先生と一緒に、君がスタスタ歩いて行くのを見て、僕もついてきたんだ。
部屋にも少し遅れて入って来たんだけどね。
今、廊下にいたの。」
へ?っていうことは聞いてた??
「聞いてたんですか?」